こんにちは、りょうです!
統計検定2級を取得しようと思うけど、何から手を付けていいかわからない。
統計検定2級に挑戦したけどあと少し点数足りなかったので、勉強方法見直そう。
こういった悩みを解決するのが本記事です。
統計検定準一級、2級(ともにCBT)を一発合格した僕の勉強方法を紹介します。
統計検定2級(CBT)の受験なら「統計WEB + 過去問」をベースとした勉強方法がオススメです。
ぼくは統計WEBを参考書代わりに利用し、過去問を解きながら分からない点を繰り返し学習する方法で、4週間で一発合格することができました。
本記事の対象読者は以下のような方を想定しています。
- これから統計検定2級の勉強を始める方(再受験含む)
- 参考書に何を使おうか迷っている方
- CBTで受験される方
本記事を読むことで、統計検定2級(CBT)の受験のための学習方法や受験環境がわかります。
転職サイトをみると統計検定2級程度の知識を必須としている企業は多いです。統計検定2級を取得してデータ人材への一歩を踏み出しましょう!
統計検定2級の受験に使用した教材
僕が統計検定2級の受験に当たり使用した教材は以下の2つです。
・統計WEB(無料のネット記事)
・統計検定2級過去問3年分(2017~2019年)
統計WEBについて
統計WEBには、統計検定2級の合格までに必要な知識を体系的に学べる記事が公開されています。
・確率とは?
・期待値と分散
・正規分布
・いろいろな確率分布
・t検定
・分散分析
「確率とは?」のような超基本的なことから学習でき、確率分布や検定についても丁寧に説明されています。
統計WEBの内容を理解するのに、難しい知識は必要なく、高校数学の微分積分を理解できていれば特に問題はないと感じました。
統計検定2級の過去問について
資格取得のために過去問から傾向を把握したり、出題形式になれたりといったことは必須です。
過去問3年分(6回分)をカバーできれば、各分野の問題を一通り解くことになるので、弱点や不明点の理解に大いに役立ったと考えています。
統計検定2級のための4週間の勉強方法
下記に4週間のぼくの勉強方法を示しました。(当然ですが、習熟度には個人差があるのでその点にご留意して参考にしていただければと思います。)
- 合格までの距離を知る(過去問を1年分解いてみる)
- 統計WEB1周
- 過去問を解く
- わからない点を統計WEBで復習
- 過去問⇔分からない点を統計WEBで復習を繰り返す(3,4を繰り返す)
まずは自分の現在地を知るために、勉強なしでいきなり過去問を解いてみました。
その時の結果が18/35だったので、わからない単語や意味の理解できない問題文はあったけど、半分くらいは解けるんだなあと感じました。
過去問を初めて解いたときはある程度の前提知識があったのと、選択問題なので、2択くらいまでは絞り込みができ、運が良ければ正解、そうでなければ不正解!という感じでした。
過去問を解く前に下記記事で紹介している「統計がわかる」の2冊を読了した状態でした!
統計WEBを1周
過去問を解くことで、わからない点が明確になったので統計WEBの記事を一通り読みました。
・自分は今何を知りたいかを明確にする
・1周では全て理解できないと割り切る
目的を明確にして記事を読むようにしないと効率の悪いインプットになってしまうと感じたので、毎回「なぜこの記事を読むのか」を自問しながら読みました。
統計検定2級の内容は、大学1,2年次に習う範囲といわれ、統計WEBの記事数にして100以上あります。膨大な量のインプットを1度ですべて覚えられません。
英単語帳を反復するように1周したあとは、わからない点をその都度記事を読み込み、補完していく方法が自分にあっていると感じました。
過去問を解く
残りの過去問を解き、間違えやすい問題・理解が不十分な項目を把握しました。
というのも、わかっている点を再度学習する時間を省きたかったからです。
・標本抽出方法
・正規分布の再生性
・適合度検定、分散分析
・第一種の過誤、第二種の過誤、検出力
他にもありましたが、過去問を何度やっても間違える分野は類似していたので、以降はその分野を中心に学習しました。
統計WEBを読み、過去問を解いたら、苦手分野や間違えやすい問題の傾向を把握しましょう!
苦手分野を統計WEBで復習
過去問を解いて、把握した苦手分野や間違えやすい問題はその都度統計WEBで復習しました。
当然問題によって、求められる解法が違うので、理解が不十分な項目は解法が異なるたびに統計WEBに戻って復習、ということを繰り返しました。
統計WEBを2周、3周と繰り返し読むよりも、過去問を解いて自分の苦手分野を知った上で再度インプットしたので知識の定着が進みました。
その後はひたすら「 過去問⇔統計WEB 」を繰り返すというのを受験日まで行いました。
統計検定2級CBTの対策について
CBTの対策については特に必要ないと考えていて、今回紹介した「統計WEB + 過去問」で十分です。
CBTのための勉強は必要ありませんが、下記2点を頭に入れておくと、より落ち着いて試験に臨めると思います。
・数字を直接入力する問題と選択問題がある
・紙とペン、分布表は用意されている
紙とペン、分布表はデスクに用意されていますので、存分に使い倒してください。写真のようなイメージで紙は2枚、ペンは2本それぞれありました(持ち込んだ電卓もあり)。
CBTの問題についての感想
問題については完全に個人的な意見ですが、過去問より難しく感じました。自分の理解不足なだけかもしれませんので、そんなに身構える必要もないとは思います。
問題の内訳としては以下のようになっています。(年度によって多少誤差があるかもしれません)
・選択問題が32問中30問(マウスで選択肢をクリック)
・数値入力問題が2問(テンキーで数値を入力)
分散分析の項目で直接数字を入力する問題がありました。僕は時間がなくてとききれなかったのですが、「 終盤に選択問題から変わるのか!」と絶望してしまいました。
繰り返しになりますが、CBTのための勉強は必要ありません。
僕同様にはじめてCBTを受験される方は、前提として受験環境と問題の内訳や回答するイメージをもっていれば、存分に自身の力を発揮できると考えています。
統計検定2級受験の反省点
この4週間を振り返って、もっとこうしておけば時間の短縮や理解度の向上につながったかもしれないと感じたことを書きます。
- 問題で問われていることをイメージで理解する
- アウトプットする
順に説明していきますね。
問題で問われていることをイメージで理解する
統計を学習していると下記のように様々な分布がでてきますが、図を使ったほうが早く覚えられると考えます。
・正規分布
・t分布
・カイ二乗分布
・二項分布
・ポアソン分布
・幾何分布
・指数分布
これらは言葉を覚えても意味はありません。どうゆうときに使えて、サンプルサイズ、確率、自由度によってどのように形状が変化するか、くらいは理解しておく必要があると思います。
実際に問題を解くときは、問題文を読んで図をかいてみると、問われている内容や求めるべき範囲がわかりやすくなります。
僕の場合、検定量Zや第一種の過誤、第二種の過誤、検出力などは図を書いて範囲を可視化したほうが、格段に問題をときやすかったです。
下記のサイトは確率分布をイメージで理解するのに役立つと思います!よろしければ!
アウトプットする
インプットしたことはアウトプットしましょう!
個人的な意見ですが、ネット記事やYouTubeでのインプットは楽な作業なので、読んで満足、見て満足!しがちです。
インプットした内容は、言語化や図解してみたり、カイ二乗分布ってなんだっけ?と自問してみたりするとよいでしょう。
アウトプットする際はTwitterなどのSNSをうまく活用すると、同じ目標を持っている方などと繋がれるのでオススメです。統計学を学んでいる方は勉強熱心な方が多く、いつも刺激を受けています。
統計検定2級の学習で使用できる無料サイト
今から統計検定2級合格を目指す立場になったときに、活用すると考えられる無料サイトをまとめておきました。参考になれば幸いです。
WEBサイト(統計)
統計検定2級で出題される、統計の基礎〜仮説検定や確率分布をカバーしています。統計WEBで理解しにくい分野はAI Trendを読むと解決するかもしれません。
あつまれ統計の森には、統計検定の過去問解説がまとまっています。
サンプルサイズや試行数、変数でどのように分布が変化するか理解しやすいです。数式で理解しにくいところを埋めてくれると思います。
WEBサイト(数学)
もし数学で困ったときの下記の3つのサイトを参考にすると、定理や定義をわかりやすく説明してくれているのと大学数学の広範囲をカバーしているのでオススメです。
YouTube
まとめ
以下に本記事をまとめました。
✓使用した教材は統計WEBと過去問3年分
✓基本的には「統計WEB⇔過去問の繰り返し」
✓CBTのための対策は特に必要ない
✓問題文を図解してみると問われていることが整理できる
✓アウトプットで知識の定着を図る
以上が個人的な体験から感じた、統計検定2級合格のためのTipsです。
統計検定を勉強されている方は、データサイエンス領域での活躍を目指している方がほとんどなのではないかと思います。
本記事が自分と同じ志を持った方のお役に立てれば、嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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